[メイン] 矢澤 にこ : ED『それでも戦いはある』 登場:任意
登場判定は、シナリオが終わったあとなのでやらない

[メイン] 矢澤 にこ :  

[メイン] 矢澤 にこ :  

[メイン] 矢澤 にこ :  

[メイン] 矢澤 にこ : 年末間近となり、街は年越しに備え、どこか浮かれているような雰囲気で溢れていた。
無事に、今年を越すことができ、そして、新しく来る年に期待を込めながら、人々は、仕事も、学校も終え、羽根を休めていたのだが……。

[メイン] 矢澤 にこ : ─────UGNだけは、違う。

[メイン] 矢澤 にこ : レネゲイドに、『休日』などは存在しない。

[メイン] 矢澤 にこ : 今日も、『災害』が、そして『事件』が起きた。
オーヴァードという存在を巡った戦いは、たとえどんな時でもある。

[メイン] 矢澤 にこ : 「はぁ……」

[メイン] 矢澤 にこ : 白い吐息が、暗い空と、空から落ちる雪の結晶の中に、溶けていく。

[メイン] 矢澤 にこ : 分厚いコートと、マフラーに身を包む少女は、気怠そうに、ベンチに座っていた。

[メイン] 矢澤 にこ : 「全く……ほんと、元気ったらありゃしないわね」

[メイン] 矢澤 にこ : うんざりしたような表情で、眉を顰めながら、誰にぶつけるわけでもないが、八つ当たり気味に、空に向かって、そう呟く。

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんだ、冴えない顔が更に冴えなくなっているぞ」少し後方で額から少し血を流しつつタブレットを操作している

[メイン] 矢澤 にこ : むすっとした顔で向けるも、血が溢れている額を見て、ギョッとした顔をすると。

[メイン] 矢澤 にこ : 「うるさいわね、ゆっくり過ごしたかったのに、ま~ったく可愛くもない戦いに駆り出されてたのよ?」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って、立ち上がると……薄くピンクのハンカチを取り出すと、矢神の前に出て。

[メイン] 矢澤 にこ : 少し、背伸びをする。そして、額の血に、ハンカチをそっと当てる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「イケてる顔が台無しよ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「侵蝕率が落ち着けばどうせすぐ塞がるぞ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうだけど、そういうのに『慣れた』ら……」

[メイン] 矢澤 にこ : 「『人間』としての当たり前が、忘れちゃうじゃない」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そんなのは、私は嫌よ」

[メイン] 矢澤 にこ : 吹き取って、ふんす、と息を漏らし、肩を竦める。

[メイン] 矢神 秀人 : 「フン… 一時はFHでイキってた身としては耳の痛い言葉だ」

[メイン] 矢澤 にこ : ジトっとした目で、男を見やる。
先程、共に……この年末でも大暴れするテロリズム……つまり、FHを相手にしてきた、背を預け合った仲なのだが。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ええ、知ってるわよ、プロフィールなら勝手に見させてもらったし」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言うと、近くにあった、夜中でも目立つ光を放つ自販機へと歩いていき。

[メイン] 矢澤 にこ : 「矢神、飲みたい物のリクエスト、あるかしら?」

[メイン] 矢神 秀人 :

[メイン] 矢神 秀人 : 「ストレートティーのホット………は無いんだろうな、ミルクティーがあれば」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ん」
短くそう応えると、自販機にコインを入れた後、背伸びをして、ピッ、とホットのミルクティーを押す。

[メイン] 矢澤 にこ : 自分の分は、ホットココアにした。
ガタン、ガタン、と二つの音がした後、ペットボトルと缶を持ってきて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「お疲れ様」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……ああ」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って、ホットミルクティーの入ったペットボトルを差し出すのだった。

[メイン] 矢澤 にこ : 「いくら不死身でも……寒いものは、寒いもの」

[メイン] 矢澤 にこ : ……身だけじゃなく、心も。

[メイン] 矢神 秀人 : 「物好きだな……その容姿なら僕に構わずとも他にいくらでも楽しいおしゃべりが出来る人間が居るだろう」

[メイン] 矢澤 にこ : 気分を良くしたのか、ふふん、とにやりと笑うと。

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうよ?だから誇りなさい、なんたって私は、トップアイドルになる女よ?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「その飲み物も、せいぜい宝物にしなさい」

[メイン] 矢澤 にこ : 軽口を叩いた後、矢神がいる隣の木に少し凭れかかるようにして、ぷしゅ、と缶を開ける。

[メイン] 矢神 秀人 : 「取っておけば後でメルカリに売れたりするのかい?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「宝物にしなさいって言ってるでしょ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「売らないでよ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「私は転売とかそういうの、嫌いよ!反対~!性根がねじ曲がってるとしか思えないわ!」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言いながら、缶の縁に口を当て、ちびちびと、ココアを飲んでいく。

[メイン] 矢澤 にこ : そして、ジロリと、矢神の方を見て。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……まさか、アンタはそういうこと、してないわよね」

[メイン] 矢神 秀人 : 「UGNからの監視が厳しくておちおちネットにも繋げないから心配ご無用だとも」

[メイン] 矢神 秀人 : 「さながら気分はみまもりSwitchされてるクッパの子どもってところかな」

[メイン] 矢澤 にこ : 「何それ」
ぷっ、と小さく笑う。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……元々FHにいた奴は、UGNに下る際は、相応の『監視』に、『首輪』も付けられるって聞いてたし」

[メイン] 矢澤 にこ : 「もしも私がその立場だったら、プライバシーも何も無くて、嫌になっちゃいそうだけど」

[メイン] 矢澤 にこ : 「アンタの様子を見る限り、別に……って感じてそうね」

[メイン] 矢澤 にこ : ちびちびと、ココアを飲みながら。

[メイン] 矢神 秀人 : 「まさか。 めちゃくちゃ嫌だぞ、当然だろう」

[メイン] 矢澤 にこ : ああ、やっぱり……そうなのね。

[メイン] 矢澤 にこ : そう思いながら、赤い瞳を少しだけ矢神へと向けて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……そういう意味だと、アンタだって相当の『変わり者』よ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「任務中は、任務があったわけだし、聞かなくてもいいって思ってたけど」

[メイン] 矢澤 にこ : 「今気になったから聞くわ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「どういう心境の変化で、こっちに来たのかしら?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「………」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……………なんでだろうな」誤魔化し等ではなく本気で少し困惑している様子で

[メイン] 矢澤 にこ : 「………………」

[メイン] 矢澤 にこ : ココアを持っていない手を、コートのポケットに入れる。

[メイン] 矢澤 にこ : 雪の結晶は、止む様子はない。空気の熱を奪うように、まだまだ降る。

[メイン] 矢澤 にこ : ……静寂な時間と、少しの北風が吹かれる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………案外、『理屈』じゃないのかもしれないわね」

[メイン] 矢澤 にこ : ふと、そんなことを口にしてみるにこだった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「ああ……それは確かにそうだろうな」

[メイン] 矢神 秀人 : 「打算だけなら、僕は暴走が解かれた後もFHに居ただろうとは思う」

[メイン] 矢澤 にこ : 「その方が、きっとアンタにとっても、生きやすかったかもしれないでしょうしね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「何せ……私達は、一応これでも、『選ばれてる』存在」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って、己の手を、じぃと、見つめながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……理性を保てているのも、そして……強力な力を持てているのも、限られてる」

[メイン] 矢神 秀人 : 「選ばれた、ね…」

[メイン] 矢澤 にこ : そ。と軽く返事。

[メイン] 矢神 秀人 : 「とてもそうは思えないな。 少なくとも、僕を倒したあいつは、全然そんな風には見えなかった。 良くて『巻き込まれた』だろう」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………へぇ……」

[メイン] 矢澤 にこ : ココアを口にしながら、横目で、赤色の瞳を向けつつ、素っ気なさそうな返事を、しかし、しっかりと傾聴する。

[メイン] 矢神 秀人 : 「僕があいつと決戦じみた事をしようって時に、奴が暴走してる僕を見てなんて言ったか想像つくかい?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………」

[メイン] 矢神 秀人 : 「『今ならまだ間に合うから、警察に自首しろ』だ」

[メイン] 矢澤 にこ : 肩を竦める。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……『まだ間に合う』。その言葉を言ってくれる人間なんて、そういないわよね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「アンタ、結構な『やらかし』してたみたいだし」

[メイン] 矢神 秀人 : 「実際そう思うよ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「だが…なんだろうな。 あれを聞いた途端… なんとうか…そうだな」

[メイン] 矢神 秀人 : 「気が抜けてしまってね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……………」
その言葉に、ぼーっと空を見上げつつも……頬が、緩んで。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……考えてみたら、そうよ、だって」

[メイン] 矢澤 にこ : 「こんな、化け物みたいな体になった後、『戦ってくれ』だなんて言われて」

[メイン] 矢澤 にこ : 「普通なら、拒絶もんよ、あり得ないわ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「命を失うことも、奪われることも……傷つくことも、傷けられることも、誰だって恐れるものだって、私は思うし」

[メイン] 矢澤 にこ : 「それでも、その人は……その言葉を伝えるために、アンタを追ってきた」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そう考えたら ………よね」

[メイン] 矢澤 にこ : 寒さに少し震えて、身を縮こませ、口元をマフラーに埋めさせる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「しかしなんだな…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「このクソ寒い日にこんな雪の下で立ち話も無いだろう。 体力も少し戻ってきたし早く支部に戻らないか」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……そうね」

[メイン] 矢澤 にこ : ココアは飲み切った。自販機の隣にあるごみ箱の穴に投げると。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………支部、ね」
今も職員達が騒がしく働いている。年中無休。
年越しの雰囲気も、微塵も無い。

[メイン] 矢澤 にこ : ポケットに、手を入れながら。ザク、ザク。と雪道を歩いて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「私は、少ししばらく、この静かな場所にいたかったところはある、けど」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……寒さには、勝てないわね」

[メイン] 矢神 秀人 : 「サラマンダーのオーヴァードが羨ましいね、まったく。 自分の身を守るという点ではモルフェウスだけじゃできる事が少ない」

[メイン] 矢神 秀人 : 「出来る事がないわけでもないが、せめて電気がないとね…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「私のシンドロームも大体同じよ、意外とやれることの少ないこと」

[メイン] 矢澤 にこ : はあ。と白い吐息を、また一つ大気に逃しながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………戻ったら、任務の報告をして、解散 ……といったところでしょうね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「『お疲れ様でした』って、労いの言葉も添えながら、ね」

[メイン] 矢神 秀人 : 「人気アイドル殿なのに年末ライブとかはないのかい?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……………」
眉間に皴を寄せながら、歩いて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……昔なら、あったでしょうね。今は、『活動停止』中よ」

[メイン] フジキド : そこへ、トレンチコートとハンチング帽を目深に被った一人の男が通りかかる。背後には、しぶしぶついてくる少女の姿もあった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「おっと……そりゃすまな… ……ん?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんだありゃ……人さらいか…?」

[メイン] 矢澤 にこ : 目を細める。

[メイン] 矢澤 にこ : 暗がりの中なため、人影の姿がイマイチ見えない。

[メイン] フジキド : その人影は、一瞬立ち止まった後、一直線に二人の元へと歩んでくる。

[メイン] 阿良河キウィ : 「あーちょっと~」
文句を言いつつ引っ張られてくる

[メイン] 矢澤 にこ : 「何か用かしら?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「………まず何を言えばいいんだ?これは」

[メイン] 矢澤 にこ : 手を温めるため、手をポケットへと入れたまま、現れた男を見上げる。

[メイン] 矢澤 にこ : そして、引っ張られている少女の方へも、目をやり、細める。

[メイン] フジキド : 「ドーモ、そちらUGNとお見受けします。国際探偵のフジキド・ケンジです」男は、礼儀正しくお辞儀をする

[メイン] 矢神 秀人 : 「国際警察ぅ?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……なるほどね、私達のこと、一応知ってるのね」

[メイン] 阿良河キウィ : 「うげっ、UGNゥ~~!?」

[メイン] フジキド : 「資料で拝見させていただきました。そちらはご存じないでしょうが、私はお二人のことを知っています」

[メイン] 矢澤 にこ : しかし、にこの記憶には、フジキドのプロファイルは無かった。
未登録のオーヴァード、なのだろうか。
そして、国際探偵という組織の名にも覚えはない……が。
まだこの世界には、自分の知る由の無い組織も、ごまんとあるのだろう、と納得した。

[メイン] 矢神 秀人 : 「国際警察とやらは一個人のUGNエージェントの情報までそれぞれ握っているのかい?」

[メイン] フジキド : 「そういうわけではありませんが、そちらの支部長には何度かご挨拶させていただきました。そして」後ろを振り向く。そこには相変わらず不貞腐れている少女がいる。

[メイン] 矢澤 にこ : 嘘を吐き、騙そうとしている様子ではない、と。にこは察する。

[メイン] フジキド : 「FHエージェントの引き渡しを、宜しければお願いしたいのですが」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……なるほどね」
キウィへと、目をやって。

[メイン] 矢澤 にこ : 「お勤め、お疲れ様、フジキド、とか言ったかしら」

[メイン] 阿良河キウィ : 「べー」
見て来たのでUGNに向って舌を突き出す

[メイン] 矢澤 にこ : 「元気そうね、FH」
ジト目で、あかんべをするキウィを見ながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 首根っこを掴む。

[メイン] 矢神 秀人 : 「やれやれ……面倒な事になったな」

[メイン] 矢神 秀人 : 「いったい何をやらかしたんだ、世間一般じゃ今日はおめでたい部類に入る日だぞ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「ふん、あたしは嫌味なUGNに仕返ししてただけだよ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「つまり私刑って事か?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「あんたたちの支部の壁にレネゲイドの真実を書いてやったんだ」
「それも油性ペンで…!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「地味~に嫌なやつ!」

[メイン] 矢澤 にこ : おばかっ、と、軽くキウィの頭を叩く。痛くしない程度に。

[メイン] 阿良河キウィ : 「道行く人に真実を伝え続ければいい……!!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「そういうのは僕の仕事が増えるからマジでやめろ」

[メイン] フジキド : 「真実を伝えるのならば、落書きよりもよほどいい方法がある。そこまで危険なオーヴァードではないが…」

[メイン] 矢澤 にこ : レネゲイドの真実は、公表されてしまえば、人々の混乱を招きかねないため、UGNは組織として、その秘匿に努めている秘密結社だ。

[メイン] 矢澤 にこ : キウィのやっていること程度ならば……そこまで注目が浴びる、とも思えない。
記憶処理も、大それたことはせずに済む程度のものなため、人死も出ていない今、軽めには見られている。

[メイン] 矢澤 にこ : いつも本腰を締めてばかりでは、疲れる。力み続けられる人間など、いない。

[メイン] 矢澤 にこ : 「こ~ら、フジキド、そういうの教えちゃだめよー」

[メイン] フジキド : 「いえ、そういうわけでは…ともかく、この子供自体はそこまで危ないというわけではありません。恐らく、お2人ならば問題なくこのまま連れ帰れると」

[メイン] 矢澤 にこ : その意見には、同意するものがあった。こくりと、頷く。

[メイン] 矢神 秀人 : 「で大晦日に仕事を増やせっていうのかい、オッサン」

[メイン] フジキド : 僅かに苦笑する。「そういうことです」

[メイン] 矢神 秀人 : 「冗談は止してくれ、このまま連れて帰ったら正月まで延長コースだろう」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、仕方ないじゃない」

[メイン] 矢澤 にこ : 肩を竦めながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「それが、一応私達の『選んだ』道だもの」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうでしょ」
全員に向けた、言葉だった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「いやー、お正月くらい仕事しなくてもいいじゃん」

[メイン] 矢澤 にこ : 前線で戦うこと、大人しく、慎ましく生きるのではなく、命を懸した現場へと、身を動かす。

[メイン] 矢澤 にこ : 常人では、あり得ない。やらない。常識外の行為。
それでも、自分達はやる。

[メイン] 阿良河キウィ : 「お店だって休みのとこ多いしさー」
「ね、だから今日のところは見逃してもらって…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「はいはいうるさわよ~」

[メイン] 矢神 秀人 : 「賛成だ」

[メイン] 矢澤 にこ : ズルズルと、キウィの首根っこを掴みながら、引きずって歩く。

[メイン] 矢神 秀人 : 「ただし落書きは後で消してくれ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「わぁー!!タンマタンマ!」

[メイン] フジキド : 引き渡しを終え、二度礼をして見送る。

[メイン] 矢澤 にこ : ちらりと、フジキドを、赤色の瞳で見やる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「ちょ、オイオイ本当に連れていくのか?」

[メイン] 矢澤 にこ : ……変わった男。不思議な男、ね。

[メイン] 阿良河キウィ : 「今日はうてなちゃんとホテルでつまんない年末特番見る約束がぁ~~~」

[メイン] 矢澤 にこ : はあ。と白い吐息を、空に投げ捨てるように吐くと。

[メイン] 矢澤 にこ : 「確かに、私はイリーガルだし、エージェントほど、仕事真面目にする必要もないし」

[メイン] 矢澤 にこ : 「もう今は、任務を終えた後。UGNとしてじゃなく、いち人間として過ごしていい時間帯にはいるけど」

[メイン] 矢澤 にこ : 「曲がったことは、嫌いなのよ」
ただ、個人の感情に由来するもの。それだけだった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「チ……仕方ない、はぁ……正月ぐらいはゆっくりしたかったんだけどな」

[メイン] フジキド : 雪の中を、コートをはためかせながら別の方向へ歩みを進める。
帽子にはわずかに雪が積もり、その外見を白く染める

[メイン] 矢神 秀人 : 「おいアンタ、せめて支部長に説明ぐらいしに来てくれよ」

[メイン] 矢澤 にこ : フジキドと、背を向け合うように、歩く背の小さな少女。
ピンク色のコートが、北風に少し揺られながら。

[メイン] 矢澤 にこ : ……あの男とは、またどこかで会いそうね。

予感として、なんとなしに、直感的に、そう思うにこであった。

[メイン] フジキド : 「スミマセン、私もまだ仕事が残っているので」振り向き、申し訳なさそうに一礼をする。そして再び、背を向け歩んでいく。

[メイン] 矢澤 にこ : その言葉を聞き、少し振り返ると。ん、と、小さく返事を返す。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……コードネーム:ラブリーサイレン」

[メイン] 矢澤 にこ : 「矢澤にこよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……いいお年を」

[メイン] 矢神 秀人 : 「ハァ… まぁ大晦日の夜にその辺ほっつき歩いてるんだから仕事があるのはそうなんだろうな」

[メイン] 矢澤 にこ : ひらりと、手を掲げる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「……“ヴァジュランダ”だ。 覚えて貰えなくてもいい」

[メイン] 阿良河キウィ : 「むぅ……あたしを捕まえるだけ捕まえてどっか行きやがった…」
解放してもらうことは諦めて

[メイン] 矢澤 にこ : 向こうは名乗ったのだから、こちらも名乗るのが礼儀、というものでもあったから、そう思うから、そうしたにこだった。

[メイン] フジキド : 僅かに肩で反応を示し、人々の雑踏に紛れ、その姿は見えなくなる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「じゃあ早く行くぞ…なるべく今日中に済むように協力してくれ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そーそ、私も仕事大好き人間ってわけじゃないのよ、大人しくしててくれるかしら?」

[メイン] 矢澤 にこ : 赤色の瞳を、キウィへと向ける。ジロリ、と。

[メイン] 阿良河キウィ : 「わざわざ大晦日を狙ったのに~~、今日働いてる時点で仕事大好きでしょ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「アホかお前」

[メイン] 矢澤 にこ : 「なわけないでしょ」
はぁ。と溜息。

[メイン] 矢神 秀人 : 「大晦日に働いてるような連中全員が仕事大好きだったら」

[メイン] 矢神 秀人 : 「この世にブラック企業なんて言葉は生まれない」

[メイン] 矢澤 にこ : 矢神の言葉に、闇を感じつつも…… もう既に、私達がいるところも、そこに属するんだろうなぁ、と、当事者だというのに、他人事のようにそう思った。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……それに、アンタ達みたいなバカがいるから、年末だろうと、出動要請が入ってくんのよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 肩を竦めながら、眉を顰めて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「むしろ、年越し前後の方が仕事が多かったりするわ、同じこと考えている奴が多いんでしょうね」

[メイン] 阿良河キウィ : 「あれ?意外と狙い目じゃなかった…?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「っていうか大晦日とか街に割と人溢れるだろ…」

[メイン] 阿良河キウィ : 「うーん確かに…」

[メイン] 矢澤 にこ : こくりと、矢神に頷く。同調するように、そして、若干の気分が悪そうに。

[メイン] 阿良河キウィ : 「にしてもあんたたち、好きでもない仕事を大晦日にしてるの?」
「わっかんないなー、せっかく力があるのにさ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「言いたい事がわからんでもない」

[メイン] 矢澤 にこ : でしょうね。と、そちら側にいた矢神へと、赤色の瞳を向けつつ。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………好きじゃないけど、でも」

[メイン] 矢澤 にこ : 「好きじゃないから、何もしないのは、気持ちが悪い」

[メイン] 矢澤 にこ : 「『せっかく力があるから』こそ……ね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……二度と、経験したくないことの、一つや二つ、人にはあるってもんよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 含めるように、眉を顰めながら、そう低い声で呟く。

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあ、そういう事だな」

[メイン] 阿良河キウィ : 「二度と経験したくないから、ねぇ…それこそ力でぱぱっと解決するのが一番早いと思うけどなぁ~~、こんな隠蔽なんてしてないでさ」
支部を顎でしゃくって示しつつ

[メイン] 阿良河キウィ : 「力でめんどーなことを解決!みんなハッピー!あたしも目立って嬉しい!
 じゃダメなんかねぇ…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………………」
頭を少し掻きながら、眉を歪めつつも……まぁ、理想論としては、別に、何か悪いところがある、というわけでもない。

[メイン] 矢澤 にこ : にこ自身も、レネゲイドの隠蔽に関しては……思うことはある。

[メイン] 矢澤 にこ : 『隠し事』をしている、という事実が、引け目になっているのだから。
……少なくとも、誠実的な態度ではないのは、確かだろう。

[メイン] 矢神 秀人 : 「全員そう考えたら末法の世になるだろうが」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……そういうこと、ね」

[メイン] 矢澤 にこ : 同調するように、頷きながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「人は、『変わること』に対し……とても、敏感なのよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「変化を畏れる、よくも、悪くも……ね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「新しい環境に身を置く時、誰だってワクワクするわけじゃない、誰かは緊張で、心が震えることもある」

[メイン] 矢澤 にこ : 「新しい常識、新しい法律、新しい制度」

[メイン] 矢澤 にこ : 「全部全部、人がまず抱くのは……『不安』よ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「今までも、上手くやってるんだから、いいじゃないの ……ってね」

[メイン] 矢澤 にこ : 白い吐息を、空気に溶かす。

[メイン] 阿良河キウィ : 「んま~、あたしもうてなちゃんを新しい女に取られるのは嫌だけど」

[メイン]   : 「あ~いたいた、お~いここ集合場所じゃねえぞ~」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………ん」

[メイン] 矢澤 にこ : 声が聞こえた、そちらの方へと、赤色の瞳を向ける。
またしても、暗がりなため、よく見えず、目を細める。

[メイン] GO : 「はいどうも~こんちゃ~す」
軽薄でチャラそうな男が向こうからやってくる

[メイン] 矢澤 にこ : にこは、現れた男に─────ギョッとした。目を大きく、丸くした。

[メイン] 矢澤 にこ : 「え?」

[メイン] 矢澤 にこ : ぽかん、と口を半開きにしたまま、固まる。

[メイン] 阿良河キウィ : 「あのにーちゃん誰?あれもUGNなの?」

[メイン] GO : 「年末忙しいからか人の集まり悪いね~、ああ俺?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……あ……ぇ……えっ!?……あ、え、ええ……そ、そう、だけど……え゛っ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 冷や汗がだらだらと流れていく、衝撃を受けたような、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、現れたチャラ男を見上げている。

[メイン] GO : 「俺は桜井 豪、UGNエージェントの神様だよ」

[メイン] GO : 「ンマー今回は年末だしさ…UGNとかFHとか気にしないで…パーッとやろうぜ!って事でね」

[メイン] 矢澤 にこ : にこは、知っていた─────男の『正体』を。
しかし、『エージェント』と名乗っているところを見て……『噂通り』であることを察して。

[メイン] 矢神 秀人 : 「おいおい…僕でも見覚えがあるぞ、そんな事してていいのか…?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「神様? こんな大きく出る人久しぶりに見た」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………お、お疲れ様……です ……『エージェント』、GO」

[メイン] GO : 「何だよにこちゃん硬いよ~?別に年上だからってかしこまんなくていいからさ!今日はみんなで楽しもうぜ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え゛っ!??!あ、あああぁぁ……!!!そ、そうね……じゃない!そう……ですね!!」

[メイン] 矢澤 にこ : この場合、『エージェント』として接すればいいのか、それとも……『最高権力の持ち主』の一人として接すればいいのか分からず、ギクシャクしてしまうにこであった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「おお~、このにーちゃんは話がわかりそうじゃーん」

[メイン] 矢澤 にこ : ……て、ていうか、楽しむ……?

[メイン] 矢澤 にこ : たらりと、冷や汗を浮かばせる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「え?……待って、じゃあ、このFHは……?」

[メイン] GO : 「君は確か支部に落書きした子だっけ?悪い子だね~ようやるわホント」
キウィに対して

[メイン] 阿良河キウィ : 「うげっ、もうバレてるのかよ」

[メイン] GO : 「まあ今日は良いけどさ、新年になる前に消しといてよ~」

[メイン] 矢澤 にこ : そう、でしょうね……情報が渡るのは早い、それがUGNでもあると思うし。
……それ以前に……この男を前にしたら、もう、隠し事が隠し事じゃなくなるくらいになる。
そのくらいの、『凄み』ってもんが、あるわ。

[メイン] 阿良河キウィ : 「…………まあ、解放してくれるなら…」
てか解放してくれないと消すものも消せないか…

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあ楽しむ事には反対はしませんけどね…」

[メイン] GO : 「え~折角捕まえたのにみすみす解放しろって~?しょうがねえなあ…」

[メイン] 矢澤 にこ : しょうがないの……!?
……ふ、懐が広い、というべきなのか……『余裕』だとでも、言うべきなのか……。

[メイン] 矢澤 にこ : 先程からずっと、狼狽しまくるにこだった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「えっ、本当にいいの…?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「その代わりもううちの支部に関わらないでくれ…」

[メイン] GO : 「正直言うとね、今日は俺達もアンタ達も何もできないよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え?」

[メイン] 矢澤 にこ : 素直な疑問符が浮かぶ、言葉の意味が分からず、GOの方をきょとんとした顔で見る。

[メイン] 阿良河キウィ : 「何も?」

[メイン] GO : 「皆疲れてるからね、互いに…いや色々な組織と交わした鉄の協定があんのよ、”今日一日は誰も何もしない”って…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え゛えっ!?!?!そ、そんな協定が、いつの間に……!?!!?」

[メイン] GO : 「まあそういうわけだから大丈夫よ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………も、もしかして、それって…… ……アンタ、が?」

[メイン] 矢澤 にこ : おそるおそる……そう聞いてみる。ずっと冷汗が止まらない。

[メイン] 阿良河キウィ : 「ええ…? え? えええええええええっ!?」

[メイン] GO : 「いやまさかwなんで俺よ!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「とんでもないな…」

[メイン] GO : 「というか一人の一存じゃ無理だってそんなん!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……あ、あははっ……はは、そう、よね……!まさか!そんなわけ、無いわよね」
苦笑しながら、乾いた笑いが漏れる。

[メイン] 矢澤 にこ : ……なんていうか……矢神が言ってた言葉を、借りるなら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……『気が抜けちゃった』わね」

[メイン] 矢澤 にこ : 肩を竦めながら、矢神を見やりつつも、微笑を浮かべる。

[メイン] 矢澤 にこ : 肩の重荷みたいなものとかも、どっか吹っ飛んだような気分になった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「し、知らなかったそんな協定…てかそんなのがあるのにイタズラしたってうてなちゃんに知れたら……」
震えながら何やらブツブツ呟いている

[メイン] 矢澤 にこ : 首根っこを掴んでいたキウィを見やって、はぁ、とまた一つ溜息をすると。

[メイン] 矢澤 にこ : パッ、と離す。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ま……ジャームでもないっていうのなら……アンタは、見たところ別に……『衝動』のままに暴れていまくるってわけでも、無さそうだし」

[メイン] 矢澤 にこ : 判断基準は正確ではないが、そんなものは、今に始まった話ではないので。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……それに、UGNの本分は……『共存』」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ジャームだろうと、FHだろうと……レネゲイドに感染しているなら、誰であっても、『治療対象』」

[メイン] 矢澤 にこ : 「だから、わざわざ敵対意思をぶつけまくるっていうのも、おかしな話」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………そういうことよね、GO?」

[メイン] 矢澤 にこ : ちらりと、赤色の瞳を向ける。

[メイン] GO : 「お~いいねえ~良いこと言うねえ~にこちゃんは」

[メイン] 矢澤 にこ : ふふ~ん、当然よっ!と、ちょっと嬉しそうな顔をする。

[メイン] 矢澤 にこ : 「そんなわけだけど ……どうすんのよ、アンタは」

[メイン] 矢澤 にこ : キウィを見やって、目を細める。

[メイン] GO : 「俺は折角だし別陣営もいた方が楽しいと思うんだけどな~」

[メイン] 阿良河キウィ : 「………じゃあ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「私もしばらく一緒にいるよ、それから落書きを消す」

[メイン] GO : 「うっし!決まり!」

[メイン] 阿良河キウィ : 神妙な態度でそう言って

[メイン] 矢神 秀人 : 「まぁ正直助かりましたよ…… 侵蝕率キツいし軽症とはいえ負傷してるし」

[メイン] 矢澤 にこ : ……案外、素直なのね、この子は。

[メイン] 矢澤 にこ : 私も、ホッとしたわ。

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうね ……あまり無茶しすぎるのも、良くないところだし」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……それでGO、そう言うなら、どこかいい場所とか、知ってるんでしょうね?」

[メイン] 矢澤 にこ : にやりと、挑戦的な笑みを浮かべながら、軽口を叩いてみる。

[メイン] GO : 「まあ色々と場所は見繕ってるよ、とりあえず予約した場所いこっか」

[メイン] 矢澤 にこ : 予約もしてあるのね……この状況を読んでいたのかしら、侮れないわね。

[メイン] 矢澤 にこ : そう思いながら、ポケットに手を突っ込んで。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ええ、分かったわ ……アンタ、そういえば、名前は?」
ちらりと、キウィを見て。

[メイン] 矢澤 にこ : 「街中で、FHって呼ぶわけにもいかないじゃない?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「……キウィ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ふぅん、キウィね」
第一印象として、アイドルにいそうな、競合の雰囲気の名前。

[メイン] 矢澤 にこ : 「可愛い名前じゃないの」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、私の方が可愛い名前だけどね」
自信を含ませた笑みを向けて、ドヤ顔をする。

[メイン] 阿良河キウィ : 「でしょ~? …ってかわいさならあたしの方が上だし!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「は?私の方が上だけど~?」

[メイン] 矢澤 にこ : 対抗して、若干ムキになるにこにー。

[メイン] 阿良河キウィ : 「ほーほー、そうっすか」
「じゃあここにいる他の2人にも聞いてみる?」

[メイン] 阿良河キウィ : 捕まってるのに何故かムキになって仕切り出すキウィ。

[メイン] 矢澤 にこ : 「へぇ、上等じゃない………」ピキピキ。
青筋が顔に浮かんでいる。そして、目の奥が燃えている、炎のように。

[メイン] 矢澤 にこ : 「矢神!GO!」
ビシッ!と指差す。

[メイン] 矢澤 にこ : 「どっちの方が!可愛いかしら!」

[メイン] 矢澤 にこ : 腰に手を当てて、胸を張る、仁王立ちになる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「知らん……」

[メイン] 矢澤 にこ : 「んなっ!?」
ガーン。

[メイン] GO : 「う~んこれは大分面倒に巻き込まれたぞ~…」

[メイン] 矢澤 にこ : これでも一応アイドルとして、美容には命を懸けてきたにこにーだった。
きゅうりを輪切りにカットして、保湿を怠らないようにしたりと……。
にこにーなりに、アイドルの名を冠する者としてもプライドとして……。

[メイン] 矢神 秀人 : 「僕はもう女の魅力とかそういう話はしばらく御免被りたいんだけど…」

[メイン] 矢澤 にこ : それが……ぴきりと、罅が入ったような瞬間だった。とても、ショックを受けた。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………無念……がふっ」

[メイン] 矢澤 にこ : orz

[メイン] GO : 「まあどっちも可愛いとは思うけど強いて言うなら…」

[メイン] 矢澤 にこ : ぴくりと、耳が動く。聞いている。

[メイン] 阿良河キウィ : 「強いて言うなら…?」

[メイン] GO : 「キウィちゃんの方がエロチックだから好きかな!」
GOは自分に素直だった

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぬわぁんでよぉおおおっ!?!?!?!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「っっしゃあ!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 雪の降る夜空に、にこにーの悲劇の叫びが轟くのだった……。

[メイン] 矢澤 にこ : 「や、やっぱりプロポーションなの……!?体だとでも言うの……!?!」
頭を抑えながら、首をブンブンと振っている。大ショックを受けて転がっている。

[メイン] 矢神 秀人 : 「いや……露出すりゃいいってもんじゃないと思うが」

[メイン] 矢神 秀人 : 「っていうかセクハラになりそうだから黙ってたが寒くないのかそれ…」

[メイン] 阿良河キウィ : 「かわいいの前には寒さなんて気にしてられないんだよ~」

[メイン] GO : 「大丈夫じゃない?オーヴァードだし」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぐっ………!!」
これが、『可愛さ』を極めんとする者の、覚悟だとでも言うの……!?

[メイン] 矢澤 にこ : 眉間に皴を寄せて、とても悔しそうな顔をするのだった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「あくまで個人的な意見だが、見る側が寒々しい気分になっちゃ可愛いも何も無いと思うがな…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「そういう意味じゃ気候にマッチしてる矢澤の方がいいって意見もあるんじゃないかとは思うが」

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………!!!!!!!!!!!」

[メイン] 矢澤 にこ : ぱああっ、と顔を明るくさせ、上げる。キラッキラな目になっていた。

[メイン] 矢澤 にこ : そして……むふーー!!と、満ちた表情にもなっていく。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ふふふ……!!ふっふっふ!!その通り……!分かってるじゃないの!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうよ!やっぱり……私の方が!一番よ!!」

[メイン] 矢澤 にこ : ご機嫌になった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「今のところ1:1じゃん!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぬぁにを~~~~?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「矢澤……お前駅前で絵画展の勧誘とか受けたら絶対に断った方がいいぞ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……はあっ!?!?」
調子に乗っていたところに、お神輿に上げられていたところを、すとんと落とされたような感じだった。

[メイン] 矢澤 にこ : 「それどういう意味よ!?ねぇ!?どういう意味!?!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「(言わなきゃ良かった…)」と頭を抱え

[メイン] 矢神 秀人 : 「ご、GOさん…アテがあるなら早く店に行きませんか?」

[メイン] GO : (仲いいなあ二人共…)

[メイン] GO : 「そうだな、そろそろ行こうぜ」

[メイン] 矢澤 にこ : むが~~~~!!話を逸らされたーーーー!!!
と、その場で地団太を踏んでいる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぅわかったわよ!!!今日はもう!!飲み明かすわよ!!!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「あんた何歳なんだ…?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぴっちぴちの高校3年生よ!!!」

[メイン] GO : 「まだ未成年じゃん…監督責任あるから飲むなら俺が見てない所で飲めよな~」

[メイン] 矢神 秀人 : 「その発言もどうなんですかね…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ふんっ!わーってるわよ!!ていうか、言葉の綾よ!綾!!飲むのは烏龍茶とかに決まってるじゃない!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ほら!行くわよ!!あと、ちゃんと奢りなさいよ!!」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言いながら、ぐいぐいと、矢神とGOの背を押すのだった。

[メイン] GO : 「大丈夫だって安心しろよ~!財産Pも2198あるしな!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「給料ほとんど無いってのに…」 「おお」

[メイン] 阿良河キウィ : 「2198?!!!??!?!??」

[メイン] 矢澤 にこ : 「?????????????????????????」
そもそも財産Pって何よ???ってなっていた。

[メイン] GO : 「うん、まあだから大抵の事は何とかなるよ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……つまり、無茶苦茶太っ腹で、いいお店行っても問題無し、ってことね!」

[メイン] GO : 「おう!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「わーお、奢り奢り~」

[メイン] 矢神 秀人 : 「すごいな…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ふふ~~ん!楽しみね!!」
るんるんと、気分が良くなっている。

[メイン] 006 : 「ん…?」
遠く遠く離れていた男が、突然貴方達の方を振り返る

[メイン] 006 : 「いま…ただ飯の話が出たアルか!?」

[メイン] 006 : 猛然と貴方達の方に駆け寄ってきた彼は、興奮した様子で言う

[メイン] 阿良河キウィ : 「誰だよこのオッサン」

[メイン] 矢澤 にこ : 「えっ、わっ……!?」
急に現れた巨体の男に吃驚して、目を白黒とさせながら。

[メイン] GO : 「おっどうしたオッサン?アンタも来るか?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「あ…… た、確か……アンタは、支部で見かけたことがある……」

[メイン] 矢澤 にこ : 「エージェント・006……?」

[メイン] 006 : 「おー!この感じ…みんな同業あるね?」

[メイン] 006 : 「見知った顔もちらほら…是非!ご一緒させていただきたいアル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、そんなところよ、一匹はFHだけどね……」

[メイン] 矢澤 にこ : ツインテの髪を指先で弄り回しながら。

[メイン] GO : 「まあそんなとこよ!誰でも歓迎だから遠慮せず来ていいよ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「アンタも年末仕事だったのね、とりあえずは、お疲れ様」
労いの一言も添える。

[メイン] 阿良河キウィ : 「変なやつしかいないんだなUGNって…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「多いな… こう考えるとUGNの被害者って言えなくもないか」

[メイン] 006 : 「へへへ…みんなも今年一年お疲れ様アル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「いやアンタに言われたくないでしょっ!その格好で!」
肘先で、キウィのお腹を突っつく。

[メイン] GO : 「おいおいお疲れは…」

[メイン] GO : 「会場で言おうぜ!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「おお」

[メイン] 006 : 「お、それもそうアルね!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、そうね」
肩を竦めながら、同調する。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……それと、アンタは……これ羽織っときなさい」
そう言って、キウィに、自分が着ていたピンクのコートを被せる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「見てて、こっちが寒くなるのよ、まったく」

[メイン] 阿良河キウィ : 「……ありがと」

[メイン] 阿良河キウィ : かわいさの手前無理をしていたが、寒いのは事実だったので
素直に受け取る

[メイン] 矢神 秀人 : 「実際寒い格好されてると見てる方も寒いからな…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………ん」
素直にお礼を言われるとは思ってなくて、ぶっきらぼうな返事になってしまう。
照れ隠しのような、そんな表情で、少しむすっとした。

[メイン] 006 : 「なあに、これからあったかいものを食べてみんなあったまるアル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ふふ、そうね」

[メイン] 矢澤 にこ : 「それに、今日は、UGNの対応で、た~くさん、体動かしたもの」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ちょっとくらい、多めに食べても……別に、いいわよね」

[メイン] 006 : 「うんうん!」

[メイン] 006 : 「若い子はたくさん食べるのが一番よ!」

[メイン] GO : 「それじゃ…もう行こうぜ!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「おー」

[メイン] 006 : 「うお~~!楽しみアル~!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ええ」
そう返事をすると、ポケットに手を入れながら、くすりと、少しだけ微笑む。

[メイン] GO :  

[メイン]   : 2198も財産Pがある男が向かったのは、さぞかし高級な店…

[メイン]   : ……という事もなく

[メイン]   : 割と普通の大衆酒場、居酒屋の様な所だった

[メイン] 矢澤 にこ : 「………あれ?」
意表を突かれたような顔で、暖簾をくぐる。瞬きをして、辺りを見渡す。

[メイン] 矢神 秀人 : 「ガチ酒場じゃないか…流石に初めて来たな」

[メイン] GO : 「お~し着いたぞ~」

[メイン] 006 : 「うんうん…こういう普通の店もなかなか…」

[メイン] 矢澤 にこ : 想像していたのは、もっと……高級そうな、壺とか、絵画とか、置かれていそうな、お洒落なレストラン……だったのに。

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんでこういう所って昭和のオモチャとか置いてあるんだろう…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え゛」

[メイン] 阿良河キウィ : 「おおー、居酒屋って中こんな感じなんだ」

[メイン] 矢澤 にこ : 冷や汗が浮かぶ。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ちょ、GO!?な、なんでここ!?もっと……いいところとか、あるんじゃないのかしら!?」

[メイン] フジキド : そして、中にはカウンターで1人…ソバを啜る男の姿が!見よ!この男の姿には見覚えがある!

[メイン] GO : 「いや~まあ高い店とかでもいいけどさ~」

[メイン] フジキド : 「ズル、ズルズル、ズルズルーッ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 別に、高い所に行って奢ってもらおうだとか、そういう卑しい魂胆があったわけではない、のだが……。

[メイン] GO : 「そういう所ってドレスコードとかあるから面倒なんだよね…」

[メイン] 矢澤 にこ : 少し、想定とズレていたというか、やや困惑をしていた。

[メイン] 矢澤 にこ : 「………あー……」

[メイン] GO : 「まあ年末だし畳でゴロゴロできる場所の方がいいじゃん?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「ドレスコードかぁ…確かにめんどーだよね」

[メイン] 矢澤 にこ : 納得したのだった。
冬だというのに、シャツ一枚でいるチャラ男の姿を、もう一度眺める。

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………ぷっ」
気が抜けて、笑いが噴き出る。

[メイン] 006 : 「そうアル!見知った顔とも偶然出会えたようだしこれでよかったアルよ!」
そばをすする男を無礼に指差しながら

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ま、そうね、私も、こういう雰囲気の方が落ち着くってところは、あるし」

[メイン] GO : 「でもここ凄いんだぜ?」

[メイン] 矢澤 にこ : そういうにこも、実家はそこまでお金持ちというわけでもなく、かなり庶民派。
兄弟も多く、にこのこういった仕事によって、生計が賄われているところもあった。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ん?凄いところ?」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って小首を傾げ、店内を見ると……。

[メイン] GO : 「何と蟹が食べ放題だ」

[メイン] 矢澤 にこ : ………あ。

[メイン] 矢澤 にこ : フジキドの姿が、目に映る。

[メイン] 矢澤 にこ : またどこかで会いそう、と思っていたが……。

[メイン] 矢澤 にこ : は、早くない!?

[メイン] GO : 「おっ!先来てたかフジキド!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「カニ!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「知り合いかよ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「って、蟹!?え!?本当なの!? ……って、ええ!?ちょ、どこからどこまで驚いたらいいのよ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「知り合い!?!顔見知りだったの!?!?」

[メイン] GO : 「いや、俺は初対面」

[メイン] フジキド : キャバーン!フジキドが手元のボタンを押すと、蟹が店の奥から運ばれてくる!フジキドはそれをソバの上に乗せ…啜る!

[メイン] 矢澤 にこ : GOとフジキドの顔を相互に見やる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ちょっと待ってよ……お蕎麦に蟹そのものが乗っかっている光景見たことないんだけど……!?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「これは豪華だねぇ…」

[メイン] GO : 「あっずりい!それ俺もやりてえ!」

[メイン] 006 : 「んまほ~~~!待ちきれないアル!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ええっ!?!?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「何だこれ…」

[メイン] フジキド : 「…む、オヌシらか。騒がしくておちおち食事も出来んな」ソバを啜り終えると、集団客の方へと顔を向け、知った顔であることを確認する。

[メイン] 矢澤 にこ : なんていうか、高級料理を、庶民的な料理にぶちこむっていう……ある意味で、贅沢な使い道というか……ある意味で、なんとなく、男の子っぽい発想で……可笑しくて、笑みが零れるにこだった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあ普通に蟹は好きだから食べるけど…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「さっきぶりね、フジキド」

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんかアレだな… ロブスターまるごとカレーにぶちこんだやつ思い出すな」

[メイン] 矢澤 にこ : ひらりと、微笑を浮かべながら、手を掲げる。

[メイン] 阿良河キウィ : 「どーもどーも」

[メイン] 006 : 「ロブスターを、丸ごと!?それも食べてみたいアルねえ…!」

[メイン] GO : 「これからもっと騒がしくなるぜ~?」

[メイン] フジキド : 「そして…ウム、そういうことか」GOの顔を見るなり、納得したように頷き

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあせっかくだ、アンタも大晦日に一人で年越し蕎麦ってのもなんだろう、付き合ってくれ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「大勢でやるのが、忘年会の醍醐味ってところだものね」

[メイン] フジキド : 「断ることも出来ぬだろう、私とてそこの男の機嫌を損ねる気はない」

[メイン] 矢澤 にこ : ……へぇ。

[メイン] 矢澤 にこ : この男も、GOの『正体』を知っている、ということなのね……。

[メイン] 矢澤 にこ : ……訳ありも、訳あり、ね。

[メイン] 矢澤 にこ : ほんの少し、好奇心、興味が湧き上がるにこであった。

[メイン] GO : 「別にそんなかしこまんなくていいのに~、まあ適当にやろうぜ」
畳に座る

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、そうね、もう畏まるとか、そういうのは御免よ、私もの~んびり、だらだらやらせてもらうわ!」

[メイン] フジキド : 自分の分の勘定を済ませた後、しめやかに席を移動し畳へと正座する。

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って、にこも畳に上がると、キウィの羽織っていたコートを脱がせて、ハンガーに掛ける。
店内は、暖房が効いているため、とても温かかった。

[メイン] 矢澤 にこ : そして、にこにーも軽い服装になる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ふぅ~~~~、やっぱ中はあったかいわねぇ~~~」

[メイン] 矢澤 にこ : そう言って、座布団の上にちょこんと、女の子座りで座する。

[メイン] 矢神 秀人 : 「それはそう……外は雪も降ってるし寒すぎだ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「温蕎麦とカニ~」
されるがままに脱がされると、適当に注文しつつ畳の上で胡座をかく

[メイン] 006 : 「わくわく!アルアル!」
そわそわと浮かれながら

[メイン] GO : 「暖冬とか言ってた割には結構降ったね~雪」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ほんとよ、全く、どこまで積もるのかしらねぇ」

[メイン] 矢澤 にこ : 机に上に肘を突き、頬杖を着きながら、出入口から見える外の景色を見やる。

[メイン] 矢澤 にこ : 今も雪が降り続けている。

[メイン] 006 : 「ボーッ!と燃やしておさらば出来ればいいけど、そうは甘くいかないのが悲しいネ…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「って事で僕はざる蕎麦を頂こう…… 温蕎麦に惹かれる気持ちもあるけど温蕎麦あんまり好きじゃないんだよね…コシが」

[メイン] 阿良河キウィ : 「雪かきめんどーだなこりゃ
 吹き飛ばしたほうが早いかー」

[メイン] 006 : 「ま、これも季節のこと。風情があるってことで勘弁するアルか」

[メイン] 矢澤 にこ : 「私もできるなら、そうしてほしいくらいだけど………ま、自然が、自然のあるがままっていうのが、摂理ってもの、人間の手であーだこーだするのは、野暮ってものよ」

[メイン] 矢澤 にこ : そーそ、と006に頷く。

[メイン] フジキド : 「雪か、私としてはあまり馴染みが無い故に新鮮なものだ」

[メイン] GO : 「雪は炎じゃ中々溶けないもんなあ…俺は天蕎麦とビールで!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ふぅん?」
興味深そうに、フジキドを観ながら。

[メイン] 矢澤 にこ : 「あ、私は烏龍茶と……そうねぇ、お腹ぺこぺこよ!どれにしようかしら……」

[メイン] 矢澤 にこ : メニューを見ながら、ウキウキとしている。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ま、やっぱ蟹よね!蟹!」

[メイン] フジキド : 「季節の海鮮握りと…」しばし考え込むようにした後

[メイン] GO : 「蟹はとりあえず人数分注文しとくか」

[メイン] フジキド : 「ハイボールを1つ」

[メイン] 006 : 「じゃあ私はビールとあったかいそば!もちろん特盛りヨ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そうね、じゃあ私も年越しそばと……って、特盛ぃ!?アンタそんなに食べられるの?」

[メイン] 006 : 「このお腹を見るネ…」
膨らんだ腹をポンポンと叩きながら

[メイン] 006 : 「10人前だって余裕ヨ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……血糖値とか、気を付けなさいよー?」
ジト目で。

[メイン] 阿良河キウィ : 「なそ
 にん」

[メイン] GO : 「おお~凄いねえ…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「日本人はあんまり太れないって聞くが… まあオーヴァードだから…なのか?」

[メイン] 006 : 「アー…私は中国人ヨ。日本語が上手いってことネ?嬉しいアル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「へぇ、詳しいわね矢神」
袋入りのお手拭きを店員から受け取ると、全員の手元に配っていく。

[メイン] 矢神 秀人 : 「っと、そうだったのか…あんまりにもナチュラルだったから」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……そっちは詳しくないが中国人も極端な肥満はあんまり見ない気もするな、でも」

[メイン] 006 : 「でも?」

[メイン] フジキド : 人数分のコップに水を入れ、全員の前に置いていく

[メイン] 矢澤 にこ : あら、ありがと。とフジキドにお礼。

[メイン] フジキド : そして、キウィの前で止まり「オヌシ、名は?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「キウィ」

[メイン] フジキド : 「ではキウィ、オヌシは悪人だ、だが別に今はそれを咎めるつもりは私にはない」

[メイン] フジキド : 「ここで事を起こす気はない」言いたいことを行った後、自らの席へと戻る

[メイン] 阿良河キウィ : 「ん、わかってるよー」

[メイン] 阿良河キウィ : 自分もさすがに何かするつもりはない、と

[メイン] 矢澤 にこ : 矢神と006の方を向いて、肩を竦め、うんざりしたような顔をして。

[メイン] 矢澤 にこ : 「でも、女は別よ、べーつ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ちょっと甘いスイーツ食べたら、すぐに太っちゃうんだもの」

[メイン] 矢澤 にこ : 「嫌になっちゃうわ、そういう意味だと、男が羨ましく感じる瞬間ね」

[メイン] 矢神 秀人 : 「毎回思うが、数キロほど変動したとて太っていると思うのは本人だけだと思うんだがな…」

[メイン] 006 : 「そうヨ!それにちょっとくらい太ってた方が可愛いネ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「んなわけないじゃないの!!!」
ムキになる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「その数キロがねぇ!!アイドルにとっての、生命線になるのよ!!」

[メイン] GO : 「アイドルはそういう所気難しそうだね~…まあ今日だけは忘れて食ってもいいんじゃない?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「おお…」

[メイン] フジキド : 「不用意に女性に体重の話をするのは止めておけ、嫌われるぞ」

[メイン] GO : 「ほらチートデイみたいな」

[メイン] 矢澤 にこ : 超メラメラと、目の奥が炎で燃えていた。

[メイン] 矢神 秀人 : 「いや向こうが振ってきたんじゃないか!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「まっ!そうね!だから今日は無礼講!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「反省しなさい矢神」

[メイン] 阿良河キウィ : 「本当は食事気を付けないとだけど、せっかくのカニだもんね~」

[メイン] GO : 「矢神君…残念っすよ…」

[メイン] フジキド : 「だとしてもだ、理不尽だとしても黙って頭を下げ、やり過ごさなくてはならないときが人にはある」

[メイン] 矢澤 にこ : そーだそーだー!と、悪ノリが少し入っている。

[メイン] 006 : 「そうヨそうヨ!流石名探偵はいい言葉を言うアル…」
しれっと自分を安全圏に逃がしながら

[メイン] フジキド : 「失礼した、小言が増えてしまった」

[メイン] 矢神 秀人 : 「ぐむむ… す、すまん…?」

[メイン] 矢澤 にこ : むふー!と、ドヤ顔、したり顔、満足気、何故か。

[メイン] 矢澤 にこ : 「それでいいのよ、それで!」
うんうんと、腕を組んで頷いている。

[メイン] フジキド : 「それより、そろそろ届く頃だろう。手は拭いておけ」優れた聴力により、調理場の音が変化したのを感じ取る。

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんか腹立つな……」

[メイン] 阿良河キウィ : 「はーーい」

[メイン] 矢神 秀人 : 「…? 常連なのか…?」

[メイン] GO : 「はいよ~」

[メイン] 矢澤 にこ : 「♪~」
鼻歌を歌いながら、フジキドに頷いて、手を拭き始める。

[メイン] 阿良河キウィ : ウキウキと手を拭きながら、まだかまだかと厨房の方を見ている

[メイン] 006 : 矢澤さんが配ったおしぼりに感謝しつつ入念に手を拭う

[メイン] フジキド : 「常連ではない、が。仕事柄こういうことに気が付きやすくなる」

[メイン] GO : 「”探偵”だもんねえ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「へぇ……」

[メイン] 矢澤 にこ : 「あーー……まぁ、こういう業界だと、ある意味で『あるある』よねぇ」

[メイン] 006 : 「アルアル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「みんなもあるんじゃないかしら?こう……」

[メイン] 矢澤 にこ : 「職業病……みたいな?」

[メイン] 矢神 秀人 : 「なんだろうな…… ああ、なんか高級そうな物みるとモルフェウスで錬成したものじゃないかってチェックしたりはするかな」

[メイン] GO : 「あ~まあ確かに色々と、ね、俺は専ら戦闘メインだけど」

[メイン] 矢神 秀人 : 「目じゃ見えないしデータ的にも何ら異常はないけど、なんとなく砂っぽい気がするんだよな… 本当になんとなくだが」

[メイン] 矢澤 にこ : 「色んな意味で『病人』ね」
頬杖を着いて、苦笑しながら、肩を竦ませる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「モルフェウスになると、それこそ……割と作れるものが多いから、一般的な感覚から、どうしてもズレちゃうところも、あるわよね」

[メイン] GO : 「わかる一々食器とか出すの面倒だから万能器具で皿とか出してさ…」

[メイン] GO : 「食べ終わった後ゴミ箱にポイして砂にしたりとかな」

[メイン] 矢澤 にこ : 「やだ、すっごく便利」

[メイン] 阿良河キウィ : 「なるほど…それいいね」

[メイン] フジキド : 「感覚のズレか」目を閉じ、考え込む

[メイン] 006 : 「みんな色々あるあるネ…モルフェウスは羨ましいアル」

[メイン] 矢神 秀人 : 「まるでモルフェウスがズボラみたいじゃないか…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え、違うの?」
きょとんとした、少し悪戯っぽい顔を向ける。

[メイン] GO : 「そう言われると実際かなり楽できるからなあモルフェウス…」

[メイン] 006 : 「私は料理の時に口から火を吹くくらいしか出来ないアル…が、ガス代がちょっと浮くヨ!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ふふ、意外と便利よね、そういうのも」

[メイン] 矢澤 にこ : 「都会だと、光熱費が馬鹿にならないところもあるもの」

[メイン] GO : 「だな」

[メイン] 矢澤 にこ : 「私も家計簿見て、いつもビックリよ!兄弟も多いから、どうしても使いまくっちゃうし」

[メイン] 006 : うんうんと頷いている

[メイン] 矢神 秀人 : 「……まあいいけどさ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「?」
矢神の方を向く。

[メイン]   : そこへ、店員がやってきてそれぞれのメニューを配膳していく。

[メイン] GO : 「お~来た来た、それじゃあ…」
ビールを片手に持ち

[メイン] 矢澤 にこ : 「ん、お待ちかねね!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「流石に紅茶はなかったか…」とオレンジジュース構え

[メイン] 阿良河キウィ : 「来た~~!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 烏龍茶の入ったジョッキの持ち手を持つ。

[メイン] 006 : 「宴の始まりネ…!」
グラスを構えて

[メイン] フジキド : 多少の笑みを浮かべながら、ハイボールの入ったジョッキを構える。

[メイン] 阿良河キウィ : そんな皆の様子を見て、自分も入っていいのやらと迷った末に
おずおずと烏龍茶の入ったグラスを構える

[メイン] GO : 「今年も色々あったけど、まあ今日ぐらいははしゃいで気持ちリフレッシュしようぜって事で!」

[メイン] 矢澤 にこ : キウィの様子を見て、軽く肘で突っつく。
そして、『いいのよ』と言わんばかりの表情で、微笑を向けると、GOの話に傾聴する。

[メイン] GO : 「カンパ~イ!」
キン!と瓶を突き出し鳴らす

[メイン] 矢澤 にこ : 「かんぱ~い!!」

[メイン] 006 : 「カンパ~~~イ!!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「かんぱーーい」

[メイン] フジキド : 「乾杯」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……カンパイ!」

[メイン] 矢澤 にこ : きん、と硝子同士が軽くぶつかる、軽やかな、響いた音。

[メイン] GO : そしてそのままグビッ!

[メイン] 矢澤 にこ : グビッ!

[メイン] 阿良河キウィ : グビッ!

[メイン] 006 : グビッ!

[メイン] フジキド : グビッ!

[メイン] フジキド : ジョッキを傾け、半分ほど飲み干す。卓上のスシへ手を伸ばし、タマゴを口に運ぶ。エビ。マグロ。イカ。サーモン。

[メイン] GO : 「さ~て食うぞ食うぞ~」

[メイン] 矢澤 にこ : ごくっ、ごくっ、ごくっ!と、喉を鳴らしながら、烏龍茶を垂らしこむと……。
ぷはぁ~~~!!と、気持ちのいい声を上げる。

[メイン] 矢澤 にこ : 「ええ!いただきま~す!」

[メイン] 矢澤 にこ : どれからにしようかしら!迷っちゃうわ!なんて言いながら、運ばれてくる料理を見ている。

[メイン] 006 : 「改めて…んまほ~~!いただきます!ヨ!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「いただきまーす!」

[メイン] 阿良河キウィ : 早速温蕎麦に手を伸ばし、先ほどフジキドがやっていたようにカニを乗せる

[メイン] 阿良河キウィ : 「へへ~、さっき見てやってみたかったんだよね」

[メイン] 矢澤 にこ : じゃ、これをっと。と、適当に、海老天を共通で使う箸を使って、自分のお蕎麦の上に乗せつつ……。

[メイン] 矢神 秀人 : 「……居酒屋料理と思ってたが思ったよりかなりいけるな…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「私はフツーに食べさせてもらうわ、まずは素材の味ってやつよ~♪」
鼻歌を歌いながら、蟹の硬い殻を剝いている。

[メイン] フジキド : 「うむ、ウマイ」

[メイン] 矢澤 にこ : パキッ、と割ると、中身が見え、それを口に入れると、脚の殻を引っ張って、剥き出しにする。

[メイン] GO : 「フフフ…甘いなキウィ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「んんん~~~~!美味しい~~~!!」
ほっぺに手を添えながら、幸せそうに咀嚼する。

[メイン] 阿良河キウィ : 「ふへ?」

[メイン] GO : 「俺は今回あえて天のざるそばを頼んだ…そう」

[メイン] GO : 「こうするためになあ!」

[メイン] GO : 蟹にめんつゆをつけて…食う!

[メイン] GO : 「うまっ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「ああー!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「その手があったか…!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……もったいなくない?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「んふふ、贅沢に食べてるわねぇ」

[メイン] 006 : 「んぬぬ…美味そうアル…一生の不覚ヨ…」

[メイン] フジキド : 「……フ」それを眺めながら、蟹の殻をチョップで半分に切断し、中をほじくり出す。

[メイン] 矢澤 にこ : 「うわっ……!?……そ、そういう割り方もあるのね……なんか、渋いわ」

[メイン] GO : 「すげえ刀で切ったみたいに断面綺麗だわ」

[メイン] 矢澤 にこ : フジキドの、殻の割り方に吃驚して、冷や汗を浮かばせながらも、感心したような目で見ている。

[メイン] 矢神 秀人 : 「いや普通にやったら手がズタズタになると思うが…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「っていうか今エフェクト使ってなくないか…?」

[メイン] 阿良河キウィ : 「本当に何者なんだろこのオジサンは…」

[メイン] 矢澤 にこ : 矢神の言葉に、レネゲイド反応に集中をするも……。

[メイン] GO : 「だなあ、すげえな手刀」

[メイン] 矢澤 にこ : 首を振る。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……いいえ、そういう反応は一切、無いわね」

[メイン] フジキド : 「私のことはいい、それより蕎麦が伸びてしまうぞ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「………」
ますます、不思議な男、ね……フジキド。

[メイン] 矢澤 にこ : そう思いながらも、ずるずるずるっ!と、蕎麦を啜るにこにーだった。

[メイン] 阿良河キウィ : 「そうだったそうだった」
ちまちま蟹の肉を蕎麦の上にほじくり出していたが

[メイン] 阿良河キウィ : 「さてさて…ズズーッ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「美味しい~~~」

[メイン] GO : 「う~ん蕎麦も天ぷらもうまい!」



[メイン] 006 : 「ずず…ずず…あー…身に沁みるヨ…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ん!……本当ね、かなり美味いわ……何割蕎麦なのかしら」

[メイン] GO : choice[8,9,10] (choice[8,9,10]) > 10

[メイン] GO : 「へ~十割そばか、凝ってんなあ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「いい蕎麦じゃーん」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え゛っ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 蕎麦を啜りながら、固まる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「10かー…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「こ、これ、十割だったのぉ!?めちゃくちゃいい蕎麦じゃない!」

[メイン] 006 : 「身体に良さそうネ…」

[メイン] GO : 「そば粉単体だと練るのもむずいからそれができる人も厨房にいるって事だな」

[メイン] フジキド : 「ソバの質は素材だけではない、店主のワザあってこそでもある。ここは良い店だ」

[メイン] 矢澤 にこ : おおよそ、庶民的な暮らしをしているにこにーからすれば、食べる機会の少ないものだった。
食べるとしても、5割蕎麦とか、そのくらいだ。

[メイン] 006 : 「よくこんないい店を紹介してくれたアル!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「なるほど…… 本当ね、さすがはGO、といったところね……」

[メイン] GO : 「へへっ、まあな!」

[メイン] 矢澤 にこ : 改めて、10割蕎麦だということを聞いて、その香りを楽しむように、味わうように、ゆっくり食べることにしたにこだった。

[メイン] フジキド : 食べ終えたスシの皿と、ほぼ空のジョッキをテーブルのフチへ寄せる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「天ぷらも食べようかな…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……あら」
メニューを見て、甘酒があるのを見つけて……。

[メイン] 矢澤 にこ : 「すみませーん!この……甘酒!一つ!」
店員に注文するのだった。

[メイン] フジキド : 「ム、甘酒か。問題はないだろうが…」

[メイン] フジキド : 目を細め、矢澤を見る。「甘酒は酒だ。飲み方には注意せよ」

[メイン] GO : 「甘酒かあ、俺も後で頼むかな」

[メイン] GO : 「次は日本酒いくか」

[メイン] 矢神 秀人 : 「アルコールって入ってるんだっけこれ? 入ってない?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「え?いやいや~!あっはっはっは!甘酒で酔うだなんてそんなの、あるわけないじゃない~!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「無い無い!甘酒じゃ酔わないわよ!だから頼んだわけだもの!」

[メイン] 006 : 「日本のお酒…私も飲むネ!店員さーん!追加ヨ~!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「じゃああたしはオレンジジュース~」

[メイン] 阿良河キウィ : 便乗注文

[メイン] 矢澤 にこ : 「それに、甘酒は美容にいいのよ~?ビタミンBが豊富だもの~!」

[メイン] フジキド : 「…私はジンのロックを」注文しながら、手元の水を飲み干す

[メイン] 矢澤 にこ : 「それに、ぽかぽかするし、体の芯からもっと、艶やかな美人になっちゃうわ!」

[メイン] 矢神 秀人 : 「そうなのか……」 「いや美人にはならないと思うが」オレンジジュース手酌しながら

[メイン] 矢澤 にこ : 「んなるわよぉ!!なるったら、なるの!!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「あたしは元から美人だからな~」

[メイン] 矢澤 にこ : ナチュラル美人発言に、対抗心が燃える矢澤にこ。

[メイン] 006 : 「おっ、自分に自信があるのはいいアルネ~!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「……私の方が、も~っとも~~っと!オリジン:美人、だけど???」

[メイン] GO : 「おっと盛り上がってきたぞ~?」

[メイン] フジキド : 「……」「あまり自己主張が強いのは奥ゆかしくはない。大和撫子的な美人ではないな」

[メイン] 006 : 「めちゃめちゃ自身があるのはめちゃめちゃいいアルネ~~!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぐっ……!!!」

[メイン] 006 : 「なるほど…日本的思考ヨ?」

[メイン] 矢澤 にこ : 歯噛みし、悔しそうな顔をする。

[メイン] GO : 「でも俺は自己主張強いぐらいの方が好きかな~」

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあ…… 押し黙っていても埋もれかねないから奥ゆかしさだけが重要でもないさ」

[メイン] フジキド : 「だが、己に自信を持つのは重要だ。何事も最後には人のエゴが決める」

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………!!!!」

[メイン] フジキド : 「強すぎるのも問題だが」キウィの方を向く。

[メイン] 阿良河キウィ : 「むぅ……」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……それはそう」

[メイン] フジキド : 「一般的な観点からすればオヌシらは十分美人であろう。単に私の好みではない…という話に過ぎん」

[メイン] 矢澤 にこ : 「なんかそれフクザツ!嬉しいような、そうじゃないような……!!」

[メイン] 矢澤 にこ : むき~~!!と、歯噛みし、脚をばたばたさせている。

[メイン] 矢神 秀人 : 「逆に凄みがありすぎてオッサンの好みに合う女性がどんなのか興味がなくはないが…」

[メイン] 阿良河キウィ : 「そうだそうだ、恋バナしろ恋バナ~」

[メイン] 006 : 「酒の席ヨ!無礼講ヨ!?」

[メイン] GO : 「あ~分かるそれすっげえ気になる」

[メイン] フジキド : 「……私の話など聞いても面白くはない」

[メイン] フジキド : 目付きが鋭くなり、ここで話すべきことではない。暗にそう伝える剣呑なアトモスフィア(雰囲気)を纏う。

[メイン] 矢澤 にこ : 「……ふぅ~ん?」
何か、触れてほしくないものを感じ取り、そんな返事になる。

[メイン] GO : 「ああそう?まあじゃあしょうがねえか…」

[メイン] 矢澤 にこ : この業界にいると、何が『地雷』になるか分かったものではない。

[メイン] 矢神 秀人 : 「まあ、そういう事ならしょうがないが…」天ぷらをつまみつつ

[メイン] 阿良河キウィ : 「そっかー」

[メイン] 006 : 「仕方ないアルか…」

[メイン] 矢澤 にこ : 肩を竦めて、適当に、むきむきと、蟹の殻を剥くのだった。

[メイン] フジキド : 「だが、そうだな…私は、黒髪の奥ゆかしいとある女性が好きだった。それだけだ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「へぇ… じゃ矢澤じゃ無理だな」

[メイン] 矢澤 にこ : だった。ね……。

[メイン] 矢澤 にこ : 「って、無理って何よ無理って!」

[メイン] フジキド : 運ばれてきたジンのロックを一息に飲み干し、そう零す

[メイン] 矢澤 にこ : 「私は十分奥ゆかしいで~す」
ふぁさりと、ツインテの横髪を払いながら、胸を張る。

[メイン] 阿良河キウィ : 「そうかな~」

[メイン] 006 : 「んまあ、前歴が無ければ奥ゆかしいの範疇ヨ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「そ・う!」
強調するように、キウィを睨むように、顔を近づける。

[メイン] 矢澤 にこ : そんなこんなで、甘酒が運ばれてきて……。

[メイン] 矢澤 にこ : 勢いのままに、グビッ!と行く矢澤だった。

[メイン] 矢神 秀人 : 「おいおい、大丈夫か? 酔わなくても喉につっかえないかそれ…」

[メイン] 矢澤 にこ : 「…………………………………」

[メイン] GO : 「ん?」

[メイン] 矢澤 にこ : 矢神の言葉に対しても……にこは、答えることがなく、ゆらり、ゆら、ゆら。

[メイン] 矢澤 にこ : 俯きながら、まるでメトロノームのように、揺れて……。

[メイン] 矢澤 にこ : こと、と甘酒の入っていたカップを置くと……。

[メイン] 矢澤 にこ : しゅた!と立ち上がる。

[メイン] 矢澤 にこ : そして、顔の横に、トリプルピースサインを置くと……ウインク!

[メイン] 矢澤 にこ : 片足を、ぴょいっと、上げて。

[メイン] 矢澤 にこ : 「にっこにっこに~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!♪」

[メイン] フジキド : 「………」それを見、ただただ唖然とする。

[メイン] 矢澤 にこ : 甲高な、猫撫で声で、そう叫んで。キャハッ☆と、きゃぴきゃぴし始める。

[メイン] GO : \おお/

[メイン] 阿良河キウィ : 「うわ」

[メイン] 矢澤 にこ : 「あなたのハートに!にこにこに~~~~!!☆☆☆笑顔届ける矢澤にこ!!!にこにこにーって覚えてらぶにこ~~~!!!♪♪」

[メイン] 矢神 秀人 : 「うわ」

[メイン] 矢澤 にこ : 顔が若干、火照っていた。

[メイン] 006 : 「た、楽しそうで何よりある…」

[メイン] 006 : 逃避するように酒をグビッ!

[メイン] 矢澤 にこ : 「今日はぁ~~!!にこにーのライブに来てくれてぇ」

[メイン] 矢神 秀人 : 「とりあえず足上げるのやめろ足」押さえにかかる

[メイン] GO : 「……!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「ありがとにこ~~~~~~~!!☆☆って、ギャーーー!!」

[メイン] フジキド : 「ウム、酔っているな」

[メイン] 矢澤 にこ : 「だめよ!いくらにこのことが大好きなファンでもっ!お触りはNGなの!ゴメンネ☆」

[メイン] 矢澤 にこ : ばちん!と、矢神にウインク。

[メイン] GO : 「そうだ即興ゲリラライブ、しよう!」

[メイン] 矢澤 にこ : そして、おしぼりを持って、まるでマイクのようにする。

[メイン] 矢澤 にこ : 「もっちろん!!レッツ!即興ゲリラライブ~~!!あなたの街に訪れるラブリ~サイレ~ン♪にっこにっこに~~~!♪」

[メイン] 006 : 「て、店主の許可とかはいいアル…?」

[メイン] GO : 「うん一旦歌わせた方が良さそうだなこれ!ちょっと店長に掛け合ってくるわ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「UGNって大変なんだなぁ…」

[メイン] 矢神 秀人 : 「ぐおお……」頭抱え

[メイン] GO : そういう遠くの方に消えていく…

[メイン] フジキド : 周囲を即座に確認する。愕然としている客が数名。店員がこちらを見て驚愕している。

[メイン] 矢神 秀人 : 「あっ逃げやがった…!」

[メイン] 矢澤 にこ : みんなもにこにーのライブに来てくれてありがと~~~~!!!
と、他の客にも手を振っている。

[メイン] 006 : 「FHに哀れまれる年末も悪くないネ…悪く…悪くないヨ…」

[メイン] フジキド : 「他の客へは私が説明しよう、オヌシらはそこで矢澤=サンを適度に抑えてくれ」

[メイン] 矢澤 にこ : リズムに乗って、足先を畳みに、とん、とん、とんと。
気持ちよさそうに、鼻歌を交えながら、イントロを口遊み始めている。

[メイン] 006 : 「頑張るアル、若人たち」

[メイン] フジキド : コートを羽織り、畳を立って他の席へと向かう。サラリーマンのように頭を下げている姿が見える。

[メイン] 矢神 秀人 : 「一番大変な役なんですけどぉ!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「頑張れ~」
FHなので他人事

[メイン] GO : 「よし!交渉完了だ!イケー!アイドル!」
ついでにカメラ持ってきた

[メイン] 矢神 秀人 : 「いいのかよ…!?」

[メイン] 006 : 「んお…早いアルネェ!?」

[メイン] 矢澤 にこ : 「おいで~♪おいで~♪誘惑のDance agein!♪おいでおいで、輝夜の城へ~!♪」

[メイン] 矢澤 にこ : カメラの前に飛び立って、きゃぴきゃぴと、体を揺らしながら、ステップとボックスを踏み、踊りながら、元気に歌い始める。

[メイン] GO : ついでにエフェクトでない範囲で即興でステージを作る

[メイン] 矢澤 にこ : 「いえ~~~~~~~い!!!」

[メイン] 阿良河キウィ : 行儀悪く皿を箸で叩きリズムを取る

[メイン] 矢澤 にこ : 酔っ払い節全開、全員に向かってトリプルピースを見せる。

[メイン] フジキド : 「こちらも説明は終わった。一種の宴会芸として好意的に捉えられた。」
席に戻り、追加のビールの瓶を置く。

[メイン] 矢神 秀人 : 「オッサンも中々やるな…」

[メイン] 矢澤 にこ : ずんちゃっ♪ずんちゃっ♪ずんちゃっ♪と、いつの間にか用意されたスピーカーからも、アイドルソングが流れている。

[メイン] 006 : 「じゃあまあ…酒の肴にさせて貰うヨ!」

[メイン] 006 : 「いいヨ~!もっと歌うネ~~!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「み~んなぁ~~!!た~~のしんでるぅ~~~~~~???」

[メイン] GO : 「イエーーーー!!」

[メイン] 矢澤 にこ : マイク(おしぼり)を観客に向ける。

[メイン] フジキド : 「…だが、こういったのも悪くはない」

[メイン] 矢神 秀人 : 「……い、いえー…」

[メイン] 006 : 「イエ~~ヨ~~!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「Foo!♪Foo!♪は~い!どんどんアゲていきなさぁ~~~い!!合いの手も忘れちゃ、だぁ~め☆」

[メイン] 矢澤 にこ : ウインクしながら、とびっきりのぶりっ子ポーズを決めつつ、その場でターンをする。

[メイン] 矢神 秀人 : 「……流石にすごいな」

[メイン] 矢澤 にこ : 「踊ろう!♪踊ろう!♪終わらないDance beat~!♪」

[メイン] 阿良河キウィ : 「うーむ…アイドルだけはある…」

[メイン] フジキド : リズムに合わせ手拍子を行う。コンマ数秒単位の正確なタイミングでパン!と合いの手が鳴る。

[メイン] GO : 「ハイ皆さん年末だから盛り上がっていきましょう!」
サイリウムを客に配る

[メイン] 矢澤 にこ : 店内も徐々に暗くなっていき、急造ステージにのみ、スポットライトが当たる。

[メイン] 矢澤 にこ : ふりふりと、軽やかな動きで踊りを決めながら、途絶えない、安定した声量の歌声が、店内を響かせる。

[メイン] 矢澤 にこ : 次第に何故か、たまたま楽器を持っていて、弾ける客が歌声に合わせて演奏も始めて、本当に即興ゲリラライブ会場となった。

[メイン] 矢澤 にこ : 「いえ~~~~~~~~~~~~~~い!!!」

[メイン] 矢澤 にこ : トリプルピースを添えたまま、ぴょいん!と飛び上がる。

[メイン] 矢神 秀人 : 「い、いえー!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「いえーー」

[メイン] 矢澤 にこ : ……《空の楽器》を使っていないのは、おそらく、酔っぱらっている状態であったとしても、いちアイドルとしての矜持なのだろう。

[メイン] フジキド : 「失礼、ドラム代わりになるものはありますか?」店員に対し、交渉を行う。暫くの後、使わないフライパンと金属の箸を持って戻ってくる。

[メイン] 矢澤 にこ : 生の声で、オーヴァードとしての力は一切使わずに、全力で、なりふり構わず……。

[メイン] 矢澤 にこ : 自分の『大好き』を表現する、一匹のアイドルだった。

[メイン] 矢澤 にこ : 「みんなありがと~~~~~~~~~!!!!」

[メイン] 矢澤 にこ : 「みんながいてくれたからぁ~~!にこに~はいるにこ~~~!!☆」

[メイン] フジキド : KAAAAN!KAAAAN!ドラム代わりの金属音が演奏に合わせて店内に鳴り響く。

[メイン] 矢澤 にこ : リズムに気持ちよくなっているとな、首を縦に動かしながら、ビートを刻み、さらにノリノリとなっていき……。

[メイン] 矢澤 にこ : ついに佳境へと、サビへと入って。

[メイン] 矢澤 にこ : スポットライトが虹色に輝き、ぷしゅーーっ!と、ドライアイスのガスも湧き上がって、何故かめちゃくちゃ豪華なライブになった。

[メイン] GO : 「いや~良いもん見れた」

[メイン] GO : 「さて……」

[メイン] 矢澤 にこ : 額を伝い、弾ける汗がきらりと輝き、肩で呼吸しながら、全力を出し切ったにこは、ありがと~~~~~~!!!と、全員に手を振って、にこにこ笑顔を振りまいたまま……一同のもとへと、戻っていき……。

[メイン] フジキド : 「アリガトウゴザイマシタ」奥ゆかしくオジギをし、借りたフライパンと箸を店へと返却する。

[メイン] 矢澤 にこ : ぼすり、と、座布団の上へ、頭から突っ込んだ。倒れた。

[メイン] GO : 原初の混沌使用、ハイキャッスル獲得

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぐごぉぉぉ……」
寝た。

[メイン] 006 : 「よっ、大陸一!よくやった!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「あーあー、寝ちゃった」

[メイン] GO : ハイキャッスル使用、工作員獲得

[メイン] GO : <工作員>

[メイン] GO : (……とりあえず噂程度にうやむやにしとくか…)

[メイン] フジキド : 「眠ってしまったか、ならこの辺りでお開きにするのが良いだろう」

[メイン] 006 : 「それもそうかもしれないネ~まだまだ食べ足りなくもあるけど…キリはいいヨ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「名残惜しいけど…良い時間だもんね~」

[メイン] GO : 「酔わないとか言って大分酔ってたなァ…ンマ~そうだな」

[メイン] フジキド : 「そして、だ」キウィへと視線を投げ掛け

[メイン] フジキド : 「今日が非戦…いわゆる停戦日となったことは知っている。が、オヌシを野放しにするわけにもいかぬだろう」

[メイン] フジキド : 「誰か一時的に拘留する方法は?」周囲のUGNの面々へと問う。

[メイン] 006 : 「残念だけど私は火吹き芸程度しか出来ないアルが…?」
周囲を見渡して

[メイン] 阿良河キウィ : 「………」
神妙に聞いている。暴れたところでどうしようもないし、停戦日だし

[メイン] GO : 「いや~その手の初段も含めて互いにしないって事で決まってるから…現にどっちも実害ほとんどないし」

[メイン] フジキド : 「………なるほど」

[メイン] 006 : 「じゃあこれで円満解決…ってことネ?」

[メイン] GO : 「うんだからつまり…」

[メイン] GO : 「”偶然知らなかった”って事で」

[メイン] フジキド : 「だが落書きは事実だ。UGNの隠蔽への妨害行為となる」

[メイン] GO : 「だね、だからあれ今日中に消して貰えればいいよ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「うっ…はーい……」

[メイン] 006 : 「寛大な措置で良かったアルネ~」

[メイン] フジキド : 「ならば最後まで私が監督しよう。私はUGNではなく、その手の協定とは無関係だ。なんの問題もあるまい」

[メイン] GO : 「助かるねえ、じゃあよろしくゥ!」

[メイン] 006 : 「じゃあ改めて私もこの辺で…」

[メイン] 006 : 「お土産に残った蟹を持ち帰ってもいいアル?」

[メイン] GO : 「すごいねまだ食うの?まあ大丈夫だよ」

[メイン] 阿良河キウィ : 「食いしん坊だなぁ…」

[メイン] 006 : 「うわ!ありがとうヨ!!」
懐をぱんぱんにしつつ立ち上がり

[メイン] 006 : 「今日は美味しいご飯が食べられて感謝感激ヨ~~!ありがとうネ~~~!!」
店を出て行った

[メイン] 阿良河キウィ : 「またね~~~~!!!」

[メイン] フジキド : 「ウム、では私も行くとするか」

[メイン] GO : 「じゃあ俺は…」
ふと席を見やる

[メイン] 矢澤 にこ : 「ぐごーーーー……くかぁぁ~~~~~……」

[メイン] GO : 矢神とにこ、二人が寝ている…

[メイン] 矢澤 にこ : いびきを上げながら眠る、ツインテアイドル。

[メイン] GO : 「……俺は暫くここに居るわ」

[メイン] フジキド : 「…スマヌ」

[メイン] GO : 「いいっていいって、特に他にやる事があるわけでもないし今日」

[メイン] 阿良河キウィ : 「大変だねぇ…UGNって」

[メイン] フジキド : 居た堪れない気持ちを抱き、自分の分の代金をテーブルに置いて店を出る。
軒先でキウィが来るのを待ちながら、今日起きたことに思いを馳せる。

[メイン] GO : 「おう、お前も掃除頑張れよ!」

[メイン] 阿良河キウィ : 「うん、今日は楽しかったよ~
 じゃあね、変なUGNの人たち~」

[メイン] GO : 「じゃあな~」

[メイン] 阿良河キウィ : 別れを済ませると、フジキドの元へ向かい
掃除のためにUGN支部へと

[メイン] GO : 「……」

[メイン] GO : 「すいませ~ん、ウイスキーロックで」

[メイン] GO : 暫くして出された酒を、流れてるテレビを見ながらちびちび飲む

[メイン] GO : 「……いやあ」

[メイン] GO : 「いいね、平和で」

[メイン] GO :